保険対象である貨物に事故が起こった場合、事故原因と事故状況により保険金支払いの対象となるか否か、対象となる場合はその金額を決定するための調査を行います。
多くの場合は実際に現場で関係者立会いの上、損害の状況を確認し聞き取り調査を行います。
事故原因は様々ですが、状況から立会い者と協議しながら原因を導き出していきます。
事故原因の例
- コンテナ養生の不備による貨物の破損
- コンテナ破損による貨物の濡れ
- 海上船舶事故による損傷
- 積地と揚げ地での貨物量の差異による損失、作業中の貨物の落下
- 危険害虫発生
- リーファーコンテナの送電トラブルによる温度エラーが起因した貨物の損傷
原因が天災による場合は特約を付けていなければ運送人が免責になることもあり、特に近年の温暖化現象による異常気象で波の同調による横揺れによるコンテナ船の事故が増加しています。保険を掛ける際は航路や季節に応じて注意が必要です。
損害貨物のサーベイでは、一般的に荷主(売り主/買い主)・荷主サイドの損害貨物検査官・輸送人サイドの損害貨物検査官・貨物保管倉庫会社等の関係者が同時に立会い、事実確認及び事故原因の追究を行います。
弊社の提携先は保険会社ですが、誰にも左右されることなく事実のみを報告します。
損害貨物が発生した場合は、貨物を現状維持し、メモや写真などでレコードを残すことが重要です。その際、複数人の関係者がその場にいることが理想です。また、事故証明などの書類を速やかに関係各所へ請求することで解決するまでの時間を短縮することが可能になります。
到着時に欠損が発生した際、積み地での積み込む前の欠損が疑われる場合があります。 積み地での貨物検査によりカーゴの安全を証明する事も保険求償において役に立ちます。
弊社のモットーは、真実を追求し証明することで関係者が納得する結果を導くことです。