政府系検査(船積み前検査)

取引相手国の法令に基づき出荷国で行う検査が対象となります。

1980年代以降、長きにわたり船積み前検査(PSI = Pre-Shipment Inspection)が主流でしたが、昨今では製品の品質保証が主流となり、輸入国により様々な呼び名がありますが共通認識としては「製品品質の適合性検査」になります。

特に海外の検査について調べていると略語が多く登場し、証明書発行のための検査名なのか、証明書名なのか、統括している政府検査機構名なのか混乱することが多々あります。

また、政府系検査の場合は政府に任命された検査会社が代行で検査を行うことが多く、その検査会社の問い合わせ先が出荷国に無い場合もあり初めて検査を受ける場合は十分に余裕を持って準備することをお勧めします。

申請から数か月かかる、書類不備で何度もやり直しが必要になるなど予期せぬ時間ロスで船積みまでに検査を受けることが出来ないという事態になりかねないからです。

証明書の呼び方(例)

COC = Certificate of Conformance メーカーの証明書

COI = Certificate of Inspection 適合性検査証明書

LPSR = Lord Port Survey Report 船積検査証明書(フィリピン)

LS = Laporan Surveyor 検査報告書(インドネシア)

COA = Certificate of Approval (マレーシア) 等

各国検査プログラムの呼び方(例)

VOC = Verification of Conformity 適合性認証検査(サウジアラビア、エチオピア等)

PVoC = Pre-Export Verification of Conformity 出荷前適合性認証検査(ケニア)

GTS = Government Trade Services  輸入国政府指定船積前検査(イラク)

VPTI = Import Verification or Technical Survey Programme 輸入証明及び技術検査(インドネシア)

SONCAP = Standard Organisation of Nigeria Conformity Assessment Programme ナイジェリア標準化機構適正評価プログラム(ナイジェリア)等

国家検査機関の呼び方(例)

SASO = Saudi Standards, Metrology and Quality Organization(サウジアラビア)

KSO SCISI = Kerja Sama Operasi Sucofindo-Surveyor Indonesia (インドネシア)

SON = Standard organisation of Nigeria (ナイジェリア)

認定されている検査会社(例)

SGS, Intertek, Baltic Control, Applus Velosi, Bureau Veritas, COTECNA, CCIC, TUV 等

証明書を取得する際には、証明書を発行できる機関はどこなのか、申請と流れはどうなっているのかを知る必要があります。

また、国により、商品により証明書に必要な検査項目が変わってきますので入念な調査が必要です。

輸入国により検査の受け方が異なります

検査依頼:輸入者が輸入国で行うのか、輸出者が出荷国で行うのか

検査費用:輸入者が輸入国政府に支払うのか、輸出者が検査機関に支払うのか

検査証明:輸入者が輸入国で入手、輸出者が輸入者に送付する、銀行を通じて発行されるなど

検査の流れ(例)

インドネシア

フィリピン