マレーシア向け金属スクラップ/古紙検査

マレーシア向け金属スクラップ/古紙の検査証明書が必要です。

日本からマレーシアへ出荷される対象貨物の検査はBaltic Control(バルティックコントロール社)が担当し、証明書を発行いたします。

  1. 令と法政府発表
  2. 検査対象品と税番
  3. 輸入禁止品目と税番非該当
  4. 放射線量基準
  5. 古紙の水分量基準
  6. 検査対象のサンプル数
  7. 証明書発行までの流れ
  8. 必要書類 updated 2023/2/9 申請書の必要書類に校正書・輸入ライセンスが追加 / 立会人・輸出担当者氏名の英語表記が追加 / 2ページ目のベール数計算式を訂正 /  New
  9. 検査費用
  10. 申請先

1. 法令と政府発表

SIRIM スクラップ輸入ガイドライン:Importation of Metal Scrap & Waste Paper Guidelines 
輸入禁止品目:CUSTOMS (PROHIBITION OF IMPORTS) (AMENDMENT) (NO. 2) ORDER 2022
報道発表(金属スクラップ): MEDIA RELEASE (Guidelines_MetalScrap_Malaysia)
検査機関リスト:Approved Inspection Company
古紙商品コードリスト:(EN643 Code List)日本語版

2. 検査対象品と税番

金属スクラップ STEEL SCRAP

HS Code / 税番 詳細 DESCRIPTION
HEADER SUB ITEM
7204 鉄鋼のくず及び鉄鋼の再溶解用のインゴット  Waste and scrap of cast iron steel remelting scrap ingots
10 000 鋳鉄のくず Waste and scrap of cast iron
21 000 – ステンレス鋼のもの  – Of stainless steel
29 000 – その他のもの  – Other
30 000 すずをめっきした鉄鋼のくず Waste and scrap of tinned iron or steel
41 100 すずめっきプレートのもの Of tin plate
900 – その他のもの  – Other
49 100 すずめっき切削くず及び打抜きくず Of tin plate
49 900  -その他のもの  – Other
50 000 再溶解用のインゴット Remelting scrap ingots
7404 00 000 銅のくず Copper waste and scrap.
7602 00 000 アルミニウムのくず Aluminium waste and scrap.

古紙 WASTE PAPER

HS Code / 税番 詳細 DESCRIPTION
HEADER SUB ITEM
4707 10 000 さらしてないクラフト紙又はクラフト板紙及びコルゲート加工をした紙又は板紙(主に段ボール) Unbleached kraft paper or paperboard or of corrugated paper or paperboard
20 000 その他の紙又は板紙(主としてさらした化学パルプから製造したものに限るものとし、全体を着色したものを除く。)コピー用紙など Of other paper or paperboard made mainly of bleached chemical pulp, not coloured in the mass
30 100 古新聞 Over-issued newspapers
900 その他のもの(チラシ・雑誌など) Other
90 000 分別していない古紙を含むもの Other, including unsorted waste and scrap

4707.30 : 新聞・チラシ・雑誌などの漂泊していない物のミックスは輸出できる
4707.90:輸入禁止品目(段ボール / 漂泊している古紙 / 新聞・チラシ・雑誌の3種が分類されていない場合は輸入禁止

3. 輸入禁止品目と税番非該当

A. マレーシアSIRIMのルール

金属スクラップ STEEL SCRAP

検査基準内訳 要件 (重量比率) %
税番 7204 税番 7404 税番 7602
鉄・鉄鋼 94.75%以上 5.0%以下 5.0%以下
非鉄 5.0%以下 94.75%以上 94.75%以上
その他プラスチックを含む再生材料 0.25%以下 0.25%以下 0.25%以下
危険・有害スクラップ類
(電子部品廃材などを含む)
0% 0% 0%
Total 100% 100% 100%

古紙 WASTE PAPER

No. グループ 要件
1 紙のタイプとグレード(ENコード表・日本語)
商品により不要物・紙以外の混入許可%が変わります
MS EN (P) 643: 2021
紙・板紙 – リサイクル用の紙・板紙の欧州標準グレードのリスト
2 指定廃棄物 0%
3 指定廃棄物以外の危険物(医療廃棄物、電子機器部品のスクラップ、危険品、毒物、ポリマー系の梱包材で腐食した物、家庭ごみ、有機物質、おむつなどの衛生用品、生もの、虫、食品、腐敗した物) 0%
4 不純物(金属、プラスチック、ガラス、繊維製品、木片、砂、合成化学品) 0.01%以下
5 上記以外の不純物 0.5%以下

B. Scheduled Waste(指定廃棄物)

輸入禁止指定廃棄物リスト

検査時に指定廃棄物が確認されて簡単に取り除くことが出来ない場合は検査不合格となります

C. Electronic and Electrical Wastes (電気電子機器廃棄物 /E-Waste)

使用済みのテレビ、パソコン等の電気電子機器であって中古利用されずに分解・リサイクル又は処分されるもの。 検査時に電気電気廃棄物が確認されて簡単に取り除くことが出来ない場合は検査不合格となります

D. Basel Convention(バーゼル条約)

廃棄物などの輸出管理の概要(経済産業省)2022年3月

検査時にバーゼル条約対象物質が確認されて簡単に取り除くことが出来ない場合は検査不合格となります

4. 放射線量基準

物質の測定値基準:0,25 µGy/h 以下

大気中の測定値が0.10µGy/h だった場合、0,35 µGy/h 以下で合格

1µGy/hr = 1μSv

5回測定した結果で報告することになります

放射線測定機器を有していない現場での検査の場合は早めの申請が必要です

5. 古紙の水分量基準

SIRIMの基準では、古紙の水分量の上限は10%ですが、Baltic Controlが行う検査では12%までであれば証明書に数値を記載することと致します。
理由:
日本から出荷される古紙は、契約で上限12%が一般的である
日本の湿度が季節により高いこと

条件として、契約書に水分量12%以下と記載がある場合のみです。
契約書に記載が無い場合は10%を超えると不合格になりますのでご注意ください。

6. 検査対象のサンプル数

コンテナ単位の検査本数

トータルコンテナ本数 / 1Bill of Lading 検査するコンテナ本数
2~8本 2本
9~15本 3本
16~25本 5本
26~50本 8本
51~90本 13本
91~150本 20本
151~280本 32本

検査対象品のサンプル数

検査するコンテナ毎に、2個(ベール、バンドル、バッグ、パレット、ドラムなど)の確認が必要
確認方法:開封して内容を確認する or 作成作業の立ち合い検査
写真対応は不可、バン詰め日に行えない場合は別日に検査が必要となります
その場合、別日の検査費用が発生します

7. 証明書発行までの流れ

1. 検査依頼書、必要書類、商品写真jpgを送付 (検査希望日の8営業日前までに要提出)
2. 事前審査(事前検査で許可が出なければ立会い検査が実施できません)
3. 立会い検査(9:00-17:00が1日の検査時間です)
4. 重量証明の送付(検査現場で入手できる場合は不要です)
5. 検査費用の支払い(デンマークか日本のどちらでも支払えます)
6. 証明書の発行(問題がなければ、立会い検査終了後5営業日で発行されます)

8. 必要書類

1. 検査依頼書 (申請書と2ページ目の2Sheetあります)updated 2023年2月9日 NEW
     検査場所が複数に分かれる場合はお手数ですが場所の数の依頼書を作成ください
2. 契約書(Proforma Invoice, Sales Contract など)
3. パッキングリスト(詰み込み個数が不明な場合、梱包資材のTare weightが必要)
4. Statement Letter (出荷貨物が輸入禁止品に非該当である宣誓書
      Statement Letter Form / 記入例と和訳
5. 重量計の校正証明書(コンテナ・サンプル・異物の重量測定が必要です)
6. 放射線量計がある場合その校正証明書(放射線量測定が義務付けられています)
7. 商品の写真(税番毎にある程度アップで商品詳細がわかる写真 .jpg)
8. 輸入ライセンスのコピー(pdfでご用意ください)

9. 検査費用

1日の検査費用:650ドル + 交通費(検査現場に近い検査員がスケジュールされます)
1日の検査時間は、9:00 – 17:00 (土・日・祝を除く)

例)1B/Lの総コンテナ数が25本の場合、コンテナ5本が検査対象です。
検査対象コンテナ毎に2サンプル(ベール・バッグ・パレットなど)の詳細な内容物検査を行います。
バラして内容を検査するか、作成時に立会い内容を検査します。
1B/Lの検査が2日に渡る場合、検査費用は650ドル+300ドル+交通費2日分
1B/Lの検査が3日に渡る場合、検査費用は650ドル+300ドル+300ドル+交通費3日分
1B/Lの検査場所が2箇所になる場合、検査費用は650ドル+300ドル+交通費2箇所分
1B/Lの検査場所が2箇所だが1日の検査時間内で終了する場合、650ドル+交通費2箇所分★
★1検査員が2検査場所に移動可能でありすべてが時間内に終わる必要があります
検査日前日(0:00)よりキャンセル料が発生します。

通貨レートは請求書発行日の換算レートで計算いたします

10. 申請先

Baltic Control 日本総代理店
セイフティテック株式会社

〒651-0083
兵庫県神戸市中央区浜辺通5-1-14 神戸商工貿易センタービル20階
TEL: 078-200-5194  バルティックコントロール専用回線
e-mail: inspection@safetytech.co.jp